シュタインズ・ゲート

劇場版シュタインズ・ゲート 負荷領域のデジャヴ

牧瀬紅莉栖@今井麻美による「シュタインズ・ゲート」。物語の構造が本編と同じなのは意図的にやっていることなんだろう。しかし、あの構造を90分の尺に納めるのにはどう考えても無理がある。事件の解決がSFとはほど遠い登場人物の「想い」だったっていうの…

シュタインズ・ゲート 総評

原作の良さは織り込み済み。あとはどのようにアニメ化かするだけが心配だったけど…… よくぞここまで忠実にアニメ化してくれました!途中、各キャラルートの展開が急ぎすぎだったものの、本当にじっくり進めなければならないところはきちんと描写して、最後に…

シュタインズ・ゲート #24 終わりと始まりのプロローグ

『オペレーション・スクルド』。結果を肯定して未来を買えるための作戦は血糊の上に横たわる紅莉栖@今井麻美という状況を作成することで完成する。わけだが、そんなにうまくいくはずもなく。腹にナイフを刺された状態で中鉢を追い払い、紅莉栖を気絶させ、…

シュタインズ・ゲート #23 境界面上のシュタインズゲート

岡部@宮野真守『最初のお前を騙せ。世界を騙せ――』これこそが岡部の最後のミッションであり、紅莉栖@今井麻美もまゆり@花澤香菜も生きている世界線にたどり着く方法。全ての過程と全ての伏線が結実するこの先の展開こそまさに「シュタインズ・ゲート」と…

シュタインズ・ゲート #22 存在了解のメルト

岡部倫太郎@宮野真守と牧瀬紅莉栖@今井麻美。お互いがお互いのことを大切に思っているからこそ別れなければならなかった。これまでの細かいエピソードの積み重ねで痛いほどよくわかる。世界線1%の壁を越えるまさにその瞬間、別れたはずの紅莉栖が飛び込ん…

シュタインズ・ゲート #21 因果律のメルト

『重荷だったら言って欲しい』というまゆり@花澤香菜の気遣いも、岡部@宮野真守に冷たく当たるそぶりの紅莉栖@今井麻美も、どちらも優しさから来ていることがわかる。わかるからこそ岡部の苦悩は深まり、そしてそれを観ている我々も理解できる。キャラが…

シュタインズ・ゲート #20 怨嗟断絶のアポトーシス

天王寺裕吾@てらそままさき。ブラウン管工房の店主、岡部@宮野真守の家主、一児の父、橋田鈴の行く末を知るもの、そして――CERNの犬。 正直、一人のキャラにいろんな要素詰めすぎだとも思うが、最初にその事実を知ったときは驚いた。そして任務成功の暁に萌…

シュタインズ・ゲート #19 無限連鎖のアポトーシス

いきなり自殺シーンというショッキングなシーンから始まった桐生萌郁@後藤沙緒里編。原作プレイ時はまゆり@花澤香菜の死から一気にここまでプレイしたので怒りマックス状態だったんだが、週1のテレビシリーズではそれが若干弱まってしまったのが残念。それ…

シュタインズ・ゲート #18 自己相似のアンドロギュノス

るか@小林ゆう編。Dメールで性別が変わるというのは正直どうかと思うが、それはさておきこのDメールを打ち消すためにルカが出した条件は岡部@宮野真守とのデート。 デートなんてしたことがない岡部と紅莉栖@今井麻美があれこれ考えたり、当日紅莉栖とダル…

シュタインズ・ゲート #17 虚像歪曲のコンプレックス

フェイリス@桃井はるこ編。 雷ネットの悪徳グループもたいがいどうかと思う(笑)が、フェイリスが都合良く別の世界線のことを思い出したり、父親との10年のことをたいした逡巡もなく捨て去ることができたりと、フェイリス編は原作の時もそうだったけど全体的…

シュタインズ・ゲート #16 不可逆のネクローシス

自分の生まれた時代を捨て、母親を捨て、2010年で再会した父親を捨て、そこでできた新しい友達も捨て、そこまでの決意で鈴羽@田村ゆかりが旅立っていった1975年。それは片道切符の旅。それなのにこの結末はあんまりすぎる。原作Xbox360版でも、小説版でも、…

シュタインズ・ゲート #15 亡環上のネクローシス-Missing Link Necrosis-

ダル@関智一はタイムマシンの修理を、紅莉栖@今井麻美はタイムリープマシンの制作を、そしてまゆり@花澤香菜と岡部@宮野真守は鈴羽@田村ゆかりの父親捜索を。やることこそ異なるが、ラボメン達は一致団結してやるべきことをやっている感じがする。傷の…

シュタインズ・ゲート #14 形而下のネクローシス-Physically Necrosis-

何度タイムリープしても覆らないまゆり@花澤香菜の死という「現実」に、岡部@宮野真守の心は徐々に壊れていく。岡部が現実を受け入れて厨二病を捨てるのには説得力がある。しかし捨てる世界に拾う神あり。こういうときの紅莉栖@今井麻美ほど頼もしい存在…

シュタインズ・ゲート #13 形而上のネクローシス-Metaphysics Necrosis-

極限状態の中、タイムリープに成功したのは不幸中の幸いなのか……? 銃弾に、自動車に、そして電車によって次々殺されるまゆり@花澤香菜を目の当たりにしてなお正気を保っていられる岡部@宮野真守はある意味すごい奴なのかもしれない。そしてタイムリープを…

シュタインズ・ゲート #12 静止限界のドグマ -Dogma in Ergosphere-

今まで不穏なそぶりはあったものの、一緒に買い物に行って紅莉栖@今井麻美の料理を阻止しようとするも失敗したり、ダル@関智一と死亡フラグを立てまくったり、鈴羽@田村ゆかりとゲームを楽しんだり、まゆり@花澤香菜と屋上で緩やかなひとときを過ごした…

シュタインズ・ゲート #11 時空境界のドグマ -Dogma in Event Horizon-

ヽ(*゚д゚)ノカイバー 電話レンジ(仮)と紅莉栖@今井麻美の脳科学の論文を組み合わせたタイムリープマシン--記憶の時間遡行の可能性。そのことが引き金となってブルーになる紅莉栖に対してしっかりフォローしてやる岡部@宮野真守はやっぱりいい男だな。そしてこの…

シュタインズ・ゲート #10 相生のホメオスタシス -Chaos Theory Homeostasis-

鈴羽@田村ゆかりのために宴会をすることにした岡部@宮野真守たち。紅莉栖@今井麻美が料理下手なのはお約束だが、まさかまゆり@花澤香菜まで殺人シェフだったとはちょっと意外な感じ。宴会の準備はまさに大学のサークルのように楽しげで、紅莉栖が心を許…

シュタインズ・ゲート #9 幻相のホメオスタシス

セーラー服姿のまゆり@花澤香菜が新鮮。……じゃなくて、『ねらー』といじられる紅莉栖@今井麻美がかわいい。……でもなくて、岡部@宮野真守と紅莉栖の仲が良すぎて早く結婚しろと思った。……でもなくて、今度はフェイリス@桃井はるこがDメールを飛ばすターン…

シュタインズ・ゲート #8 夢幻のホメオスタシス

萌郁@後藤沙緒里とるか@小林ゆうによるDメール実験。萌郁のDメールにより一瞬、萌郁の存在そのものが消えてしまったのではないかと思わせるミスリードは秀逸。しかし、冷静になって考えてみるとDメールを受け取った萌郁は確実に存在するのだからDメールに…

シュタインズ・ゲート #7 断層のダイバージェンス

いよいよDメールによる過去の改変実験を敢行しようとする岡部@宮野真守たち。過去改変がロト6というのはいかにもみみっちい気がしないでもないが、紅莉栖@今井麻美のいうとおり、どんな影響が出るかわからないからこの程度のことの方がいいだろう。……前言…

シュタインズ・ゲート #6 蝶翼のダイバージェンス -Butterfly Effect’s Divergence-

Dメールを確実に遅れることになったことによってその条件が次第に明らかになっていく。実験によって事象を明らかにするのは科学者でもあるラボメンナンバー004・紅莉栖@今井麻美の得意とするところだ。 押しかけてきた萌郁@後藤沙緒里いろいろと見られたり…

シュタインズ・ゲート #5 電荷衝突のランデヴー -Starmine Rendezvous-

なんだかんだいって紅莉栖@今井麻美はすっかりラボに馴染んだ様子。岡部@宮野真守に大きな声を出されて涙ぐむ紅莉栖はかわいいぞ。 そんなリア充だか厨二だかよくわからない日常の風景はIBN5100の修理完了で一瞬にして終わりを告げる。このあとの緊迫感と…

シュタインズ・ゲート #4 空理彷徨のランデヴー -Interpreter Rendezvous-

壁に突き当たったSERNへのハッキングのためにIBN5100を探す岡部@宮野真守。厨二的な言動を口走った直後にIBN5100のことを言われてよく紅莉栖@今井麻美はその話を信じる気になったよなあ。しかも父親がらみの問題があるらしいというのに。確かに、論理的に…

シュタインズ・ゲート #3 並列過程のパラノイア -Parallel World Paranoia-

変態、クリスティーナ、ザ・ソンビ、そして助手と紅莉栖@今井麻美もいろいろ大変だ。しかし岡部@宮野真守にからかわれてムキになる紅莉栖はグッド。 物語は電話レンジ(仮)がタイムマシンだと判明したり、タイムマシンに必要なミニブラックホールをSERNが作…

シュタインズ・ゲート #2 時間跳躍のパラノイア -Time Travel Paranoia-

タイムマシン存在の可能性について牧瀬紅莉栖@今井麻美に論破されたり、漆原るか@小林ゆうに厨二病を押しつけたり、阿万音鈴羽@田村ゆかりがバイトに即採用されたり、桐生萌郁@後藤沙緒里に写真を撮られたり、フェイリス@桃井はること厨二病的な会話を…

シュタインズ・ゲート #1 始まりと終わりのプロローグ -Turning Point-

なんかデッサンの崩れたヘタっぽいキャラ絵に妙に雰囲気を出そうとして白飛びしたようなくすんだ画面。 今となっては古臭さを感じさせる2ch用語を連発する登場人物たち。そして伏線という名のもと、多くを語らずに次々と展開する奇妙な状況。 アニメでありな…

シュタインズ・ゲート #1 始まりと終わりのプロローグ -Turning Point-

原作は真EDまで攻略済み。 とにかく原作に忠実に作ってあり、それゆえに情報の密度が半端なく高いのだが、逆にゲームをプレイしていない人には1回観ただけでわかるのだろうかと不安になってくる。また、主役格の4人(今回はほぼそのうち3人しか出てきていな…