シュタインズ・ゲート #16 不可逆のネクローシス

taske2011-07-21

自分の生まれた時代を捨て、母親を捨て、2010年で再会した父親を捨て、そこでできた新しい友達も捨て、そこまでの決意で鈴羽@田村ゆかりが旅立っていった1975年。それは片道切符の旅。それなのにこの結末はあんまりすぎる。原作Xbox360版でも、小説版でも、そしてこのアニメ版でもこうなることはわかっているのに止まらない身体の震えと鳥肌。ここまで積み重ねてきた鈴羽というキャラクターの集大成。残酷だがこれ以上ないほどのインパクト。忘れたくても忘れられない。
だからこそ、岡部@宮野真守が結末を変えてしまうところまでを駆け足で30分に納めてしまったのが惜しくてしょうがない。橋田鈴さんの手紙も、あの文字に込められた彼女の精神状況をちゃんと画面に出してくれたなかったのも悔やまれる。あの文面こそが彼女の35年間の全てなのだから。