ロミオ×ジュリエット

ロミオ×ジュリエット #24 祈り

ロミオ@水島大宙+キュリオ@鳥海浩輔+フランシスコ@野島裕史 +ティボルト@置鮎龍太郎対オフィーリア@岩男潤子のラストバトルはスピード感もあって迫力満点。オフィーリアはまさに世界そのものにふさわしい存在感だが、最後はロミオのジュリエットに対…

ロミオ×ジュリエット #23 芽吹き

ロミオ@水島大宙に生きて欲しいからこそ『生きるときも死ぬときも共に』という約束を破るジュリエット@水沢史絵と、ジュリエットに世界のすべてを背負わせる苦しみを追わせるなら今ここでジュリエットの命を絶ってすべての罪を自分がかぶるというロミオの…

ロミオ×ジュリエット #22 呪縛

かしずく者のいない玉座にしがみつくモンタギューの元へ次々と集まってくるティボルト@置鮎龍太郎、ロミオ@水島大宙、ジュリエット@水沢史絵。それぞれがそれぞれに異なる事情を持ってここまでくるのが面白い。 追い詰められたモンタギューに対して退位を…

ロミオ×ジュリエット #21 掟

ジュリエット@水沢史絵がロミオ@水島大宙や、人々のためにエスカラスに身を捧げると決意する過程が丁寧に描かれている。特に途中で挿入されるコーデリア@松来未祐の結婚が効果的にジュリエットの決意に説得力を与えている。 ところで、マキューシオ@柿原…

ロミオ×ジュリエット #20 使命

反乱軍に城を包囲されたモンタギューの説得に向かうロミオ@水島大宙、オフィーリア@岩男潤子より世界崩壊の危機を止める手だてを知らされるジュリエット@水沢史絵。要素としては面白いけど、どちらの展開も唐突すぎていまいち話にとけ込んでいない感じ。…

ロミオ×ジュリエット #19 継承

演劇の舞台に英雄役として赤い疾風を登場させたジュリエット@水沢史絵のアドリブはナイスアイデア。反乱軍の象徴を亡国のお姫様ではなく正義のヒーローにすることでモンタギュー対キャピュレットという権力争いから独裁者対市民という構図にして市民の支持…

ロミオ×ジュリエット #18 志

「ロミオとジュリエット」の物語に原作者のシェイクスピアが出ているのは単なる傍観者の役割だと思っていたのだけど、ウィリアム@井上和彦の演劇を反モンタギュー思想の持ち主の見極めに使うのはナイスアイデア。暴君を倒す勇者役にジュリエット@水沢史絵…

ロミオ×ジュリエット #17 暴君

暴君モンタギューの復讐者としての動機は説得力ある。しかし娼婦の息子が貴族の養子となる流れには違和感を覚える。ティボルト@置鮎龍太郎の母親を捨てたのもあまり納得のいかない行動だ。まだ何かあるのかもしれないけど。モンタギューとキャピュレット、…

ロミオ×ジュリエット #16 ひとり

ジュリエット@水沢史絵とハーマイオニ@大原さやかの話。ハーマイオニがロミオ愛しさのために城を出て行ったことも、そのためにジュリエットを憎むのもわかるが、道中の展開やジュリエットとハーマイオニのやりとりなどにセンスのかけらもない。脚本の拙さ…

ロミオ×ジュリエット #15 自我

貴族の道楽で鉱山労働をしていると思われていたロミオ@水島大宙が、その実直な行動によって次第に周りから認められていく展開。鉱山の崩落で崖に取り残された労働者を助け出す展開はお約束。もっとも、「ロミオとジュリエット」の名残はもう名前くらいしか…

ロミオ×ジュリエット #14 重責

鉱山に送られたロミオ@水島大宙。そこでネオ・ヴェローナのもう一つの顔を知り、大公の息子として意識を新たにする……といったところだろうか。しかしもうすでに十分モンタギューの圧政については語られているので正直今更感が強い。ここで培った人脈が後に…

ロミオ×ジュリエット #13 脈動

とらわれてしまうロミオ@水島大宙とジュリエット@水沢史絵。ジュリエットとハーマイオニ@大原さやかの女の戦いは実に生々しくていい感じ。で、アントニオ@広橋涼たちが助けにくるわけだけど、『作戦を練ろう』と言っている割にあまりにいい加減な作戦が…

ロミオ×ジュリエット #12 安息

観ているこっちが恥ずかしくなってくるようなロミオ@水島大宙とジュリエット@水沢史絵の新婚生活。物語の中盤にこういう展開ができるのはみんながもう結末を知っている古典ならではのものだな。ロミオが城を出て生活できるはずがないというのもきちんと描…

ロミオ×ジュリエット #11 誓い

全編にわたってロミオ@水島大宙とジュリエット@水沢史絵の幸せな時間を描き続けている。この後の二人の過酷な運命を考えると、今幸せであればあるほど悲劇性が強調されるわけで、そういう意味ではとても重要。お互い『苦しみを変わってあげたい』と思って…

ロミオ×ジュリエット #10 泪

ジュリエット@水沢史絵『ロミオ、どうしてあなたはロミオなの……』名シーンキタ!! いやー、なんつうかこのセリフを聞けたって感じで感無量ですよ。 そこに至るまでの展開にやや強引さが感じられたものの、そんなものはすべてこのシチュエーションとこのやり…

ロミオ×ジュリエット #9 決起

ロミオ@水島大宙への想いを断ち切るという不純な理由で反乱軍のリーダーとして立ち上がるジュリエット@水沢史絵にしばっただけという髪型の変化は非常に象徴的。モンタギューはじめキャピュレット側の人間がことごとく迂闊で計画性がないというのはおもし…

ロミオ×ジュリエット #8 甘え

ロミオ@水島大宙の置かれている状況は「エマ」のウィリアムと同じ(というかこっちが始祖だ)なんだけど、あっちと違って気持ちにぶれがなく、ハーマイオニ@大原さやかにきちんと話をすることでこっちの方がだいぶ印象がいい。ハーマイオニとのエピソード…

ロミオ×ジュリエット #7 ぬくもり

ジュリエット@水沢史絵の危機に颯爽と現れ、刺客を倒して去っていくティボルト@置鮎龍太郎。かっこええ。どう考えてもロミオ@水島大宙でなくこっちが主役です(笑)。逃がされた刺客が言われたとおり元市長一家が死んだと報告しているのはややご都合主義的…

ロミオ×ジュリエット #6 希望

前半の「赤い疾風」の散り際も、横暴な憲兵も、後半の傀儡でしかない議会も、反対派を消そうとするモンタギューも、すべてオーソドックスながら手堅く敵味方(というか善悪)の関係をわかりやすく描いてくれて、かつ、非常に燃える展開は完成度の高い脚本。…

ロミオ×ジュリエット #5 疾風(かぜ)

冒頭のジュリエット@水沢史絵の下着姿がエロ過ぎ。そして恥じらうジュリエットが可愛らしすぎ。 赤い疾風捜索のために戒厳令を敷き、食料を制限、疑われたものは収容所送りというのはきわめてわかりやすい悪役の構図だ。そんな情勢の中、ロミオ@水島大宙の…

ロミオ×ジュリエット #4 恥じらい

ひたすらロミオ@水島大宙のことを想いつづけるジュリエット@水沢史絵。偶然再会を果たした二人は一時をともにして……いまどき、こんな普通なラブストーリーは珍しいが、ロミオとジュリエットの心情を非常に丁寧に描いてくれているのでマンネリ感はなく、逆…

ロミオ×ジュリエット #3 恋心

ジュリエット@水沢史絵を奉じるキャピュレットは16の誕生日にすべてを打ち明けて打倒モンタギューの軍を立ち上げるわけではないのか。今の状態はいたずらにジュリエットの心を乱しただけで、何のために16の誕生日を待っていたのかイマイチ説得力に欠ける。…

ロミオ×ジュリエット #2 約束

ひとめ見たその瞬間に恋に落ちるロミオ@水島大宙とジュリエット@水沢史絵。婚約者のハーマイオニ@大原さやかと一緒にいても上の空のロミオと女の格好をしてアイリスの花を摘みに行くジュリエットの変わりようが彼らの心の内を雄弁に物語っている。ジュリ…

ロミオ×ジュリエット #1 ふたり

原作既読(あたりまえだ)。 脚本、演出、作画、音楽、その他すべての要素において恐ろしく丁寧に作り込んである。特に背景美術が素晴らしく、重厚な貴族文化を感じさせる。二人の出会いに象徴されるようにロミオ@水島大宙とジュリエット@水沢史絵がまだ恋…