地獄少女 二籠

地獄少女 二籠 #26 あいぞめ

いくら「人を呪わば穴二つ」といっても、400年間こき使われたあげくこの仕打ちはさすがにあんまりじゃないか。「閻魔あいがいなくなれば誰も地獄へ流されない」というのがあい@能登麻美子の結論なんだと受け止めたけど、結局地獄側は別の「閻魔あい」を立て…

地獄少女 二籠 #25 彷徨

状況が前シリーズのラスト、閻魔あい@能登麻美子が村人たちに殺されるのと酷似しているのはなかなか興味深い。湖に流されそうな拓真@藤村歩と蛍@大浦冬華を間一髪のところで誠一が助け出し、同じ運命は避けられたとほっと胸をなで下ろすのもつかの間……こ…

地獄少女 二籠 #24 連鎖

人を地獄に送ったという罪の意識を拓真@藤村歩にすべてなすりつけることで枷を外した人々がちょっとしたことで地獄へ送ってしまう状況は実に醜く、恐ろしい。妹を失ったと思いこんでいる刑事が拓真を地獄へ流さないでいられるのが不思議なくらいだよ。地獄…

地獄少女 二籠 #23 不信

拓真@藤村歩編第三弾。地獄へ流す→拓真のせいにするというという流れが街の人々の間ですでに確立しているのが恐ろしい。記憶など、周りの人々に対するフォローが何もなく突然消えてしまうことに拓真の悲劇があるわけだが、今回も事件を追う刑事の妹@大浦冬…

地獄少女 二籠 #22 憧憬

以前登場した脚本家に逆恨みされていたテレビプロデューサーの息子の話。前シリーズの柴田親子を除いて1回出てきたキャラの後日談が語られるのは珍しいな。しかもこの少年・拓真@藤村歩、糸を引いてもいなければ地獄通信にアクセスさえしていないのに母親を…

地獄少女 二籠 #21 紙風船ふわり

以前の輪入道@菅生隆之に似たような展開。現代での依頼をこなしながら骨女@本田貴子が思い出す昔の記憶はもうまるっきり時代劇。そのときに助けられなかった後輩の遊女が幽霊となって依頼人に乗り移っているという展開は目新しいな。

地獄少女 二籠 #20 乙女のアルバム

シチュエーション的には前シリーズでわりと見かけた、「地獄少女」の原点に立ち返るような感じなのだけど、その後の展開が秀逸。最初はただ藁人形で相手を脅して紐を引かずに恨みを晴らそうとしているだけなのかと思ったが、実はもっと深いところに問題が………

地獄少女 二籠 #19 湯けむり地獄、旅の宿

閻魔あい@能登麻美子や骨女@本田貴子はもちろん、今も昔も、依頼人@ゆかなもターゲット@水沢史絵も女子高生も、きくり@酒井香奈子も輪入道@菅生隆之だって脱いじゃいます(笑)。輪入道スカウトのいきさつや今も昔も変わらぬ人の業などを描きつつもエン…

地獄少女 二籠 #18 あのひとの記録

介護問題。この手の時事問題をテーマにした話はこれまでいくつかあり、これもやはりひとごとではすまされない切実な問題なのだが、話の作りが平坦で面白味に欠ける上にいかにもとってつけたような「ひとにぎりの希望」が最後に提示されてしまったために「現…

地獄少女 二籠 #17 沈黙のまなざし

ちょうつがいの付喪神ってイヤだなぁ(笑) 何人も斬った日本刀よりは幸せかも知れないけど。 「親の心子知らず」「因果応報」を地でいったようなのが今回。11年前に夫の暴力から逃れるため紐を引いた母親@岩男潤子が命がけで守ったはずの娘@間宮くるみから…

地獄少女 二籠 #16 悪女志願

藁人形になった骨女@本田貴子視点で全編京言葉ってのも珍しい。きくり@酒井香奈子まで京都弁だし(笑) 藁人形に頼らずに恨みを晴らしたが実はって展開はわりとわかりやすいのだけど、骨女の行動は結構以外。骨女メインの話だね、今回は。『恨み、聞き届けた…

地獄少女 二籠 #15 この国のために

自分の生活がうまくいかないのを全部政治のせいにして野党候補の選挙活動にのめり込んでしまう家族の話。知り合いにそういう人がいるわけではないけどものすごくありそうでリアルな話だ。もっとも、今回の話のキモは政権批判でもメディア批判でもなく、本当…

地獄少女 二籠 #14 静かな湖畔

これはすごい。絶望的な話揃いの「地獄少女」の中でも屈指の最悪エピソードだ(褒め言葉) 近所から謎の攻撃に遭う一家を延々と描きながら物語の鍵を握るのは彼ら一家ではなく別のところにあったという展開は意表を突いている。父親と母親@白鳥由里を失ったあ…

地獄少女 二籠 #13 Vの惨劇

事故で家族を失った依頼人が事故の相手を恨んで……と思ったら事故の相手はすでに死んでいる。時を同じくして起こる連続通り魔事件。ただひとり生き残った意識不明の依頼人の娘。なかなか先の読めない話だったけど、見事に辻褄を合わせてくれた感じ。流された…

地獄少女 二籠 #12 黒の轍

立ち退き問題。また難しい問題をテーマにしたな。依頼者としては立ち退かない老人が悪人だったらどんなに楽だったことか。地獄少女チーム以外は依頼者とターゲット以外にほとんど登場しない小さな世界での話だったのだけど、二人ともその背後に大きな事情を…

地獄少女 二籠 #11 遠い隣室

依頼人@皆川純子が地獄通信にアクセスする前から依頼人に対する地獄少女側の身辺調査があるのがどうも引っかかっていたんだけど、そういうからくりですか。視聴者に「何かおかしい」という違和感を随所に植え付けておき、最後に種明かしをする仕掛けが見事…

地獄少女 二籠 #10 曽根アンナの濡れた休日

千葉繁の千葉繁による千葉繁のための回みたいな? 絵に描いたようなダメ男である千葉繁にいろんな意味でダマされた女3人が仲良くなってしまう展開が面白い。昔のドラマなんかでは割とよくある話だけどアニメでは珍しいパターンだな。4人目の女子大生がパーテ…

地獄少女 二籠 #9 あにいもうと

久々に「それで流すの!?」と思った今回、しかしよく考えてみれば閻魔あい@能登麻美子の『大好きだからこそ、壊したくなる』というひとことがすべてであり、ゆがんだ愛情が生んだ悲しい結末の話なのだな。奥が深い。しかし妹@神田朱未に言い寄る男を兄@森…

地獄少女 二籠 #8 偽地獄通信

そのサブタイトルから地獄少年系の息抜き話かと思ったら意外にもヘビーな話。最初はただのイヤミな先生かと思われた馬場先生@富沢美智恵だが、話が進むにつれて地獄に流されてほしくないと思わせる展開はお見事。流されるべき人が流され、残るべき人が残り…

地獄少女 二籠 #7 絆

長男の交通事故死を契機に狂気に犯されていく母親@五十嵐麗と崩壊していく家族をリアルに、かつ恐ろしく描いていく話。交通事故は他人事では済まされないからなおのこと恐ろしい。父親が冷静で妹@真堂圭がいい子であることがこの家族の崩壊をより救われな…

地獄少女 二籠 #6 陽のあたる場所

相変わらず最悪な結末。だがそれが良い。 今回はありそうでなかったゲストキャラが結局名前を書かない話。しかしそれだけではすまないのがいかにも「地獄少女」らしい。依頼者が名前を書くシーンも閻魔あい@能登麻美子と会うシーンも仕置きのシーンもないパ…

地獄少女 二籠 #5 地獄への暴走

いったいいつの時代だよと突っ込まざるを得ないヤンキー(死語)どもの話。閻魔あい@能登麻美子までハコ乗りでしかも『なめんなよ、タコ』ですか(笑) 当初ターゲットだった男が依頼者になる展開は面白いな。そしてこの男も即地獄行きって展開がヒネリが聞いて…

地獄少女 二籠 #4 秘密

変化球の連投だった「二籠」だったが今回はものすごくストレートな話。そういうときに限って1話からちょくちょく登場していた地獄幼女こと きくり@酒井香奈子が本格的に物語にからんでくるから侮れない。閻魔あい@能登麻美子とは敵対関係になると踏んでい…

地獄少女 二籠 #3 愛しのけいちゃん

第2期だし、最初から変化球でびゅんびゅん飛ばしてくるのはわかっていたが、ここまで来るともう変化球どころか大暴投にしか見えない。 殺人鬼とか、テロリストとか、アニメに限らず物語にはいろんな異常者が出てくるけど、そういう奴らも共感こそできないが…

地獄少女 二籠 #2 うたかた

今まで手を変え品を変え楽しませてくれた「地獄少女」だけど、ターゲットが誰だかわからないパターンは初めてかな?最初は行方不明の妹に操られるまま、次に藁にもすがるおもいで、最後は恨みを晴らすために地獄通信にアクセスする依頼者@桑島法子の心情の…

地獄少女 二籠 #1 闇の中の少女

第1期の1話もこんな感じでしたか(笑)しかしいい具合にひねりの加わったシナリオは第2期の展開も期待させてくれる。そして地獄流しは相変わらず笑わせてくれる。 閻魔あい@能登麻美子『それでは理科の実験を始めましょう』 一目連@松風雅也&骨女@本田貴…

地獄少女 二籠 #1 闇の中の少女

前シリーズで明らかになった閻魔あい@能登麻美子の誕生のいきさつがアバンで語られた以外はいつもの「地獄少女」。第1話ということもあって舞台は学校でいじめに会う少女という無難だが手堅い依頼者が今回の主役。ちょっと裏を描いた展開とものすごく後味の…