一人でも助けられたら勝ち、ってのはきつい仕事だよなあ。 最終回だからといって世界が滅びるわけでもなく、巨大な何かが町を蹂躙するでもなく、ただ淡々と"いつもの仕事"をこなしていく人々のドラマを描写していく（それでも一般人に比べると遥かにドラマチ…

夏に海で遭難した自衛隊員を救助したときと同じシチュエーションで「助かった！」と思わせておいて実は……という話の流れは実に巧み。山には学校の遠足くらいでしか登ったことないけど、それでも危険な状況がなんとなくわかる雪山の描写は見事だ。本郷の『ヘ…

『助けられる側を経験して、意識変わったんとちゃいます？』ああ、そうなんだ。ぶっちゃけ、ただの説明セリフなわけなんだけど、それと感じさせないさりげなさはうまい。 本郷の家に招待された内田の微妙な居心地の悪さと新人らしいやる気の空回りをみせる …

自衛隊のヘリがゴンドラを吊り下げられることよりもあのワイヤー1本でゴンドラを支えられるほうが驚き。 前半で人間関係を描いておいて事故の中でその人間関係に変質が見られる、パニックもののセオリーを押さえた面白い話だった。地上でゴンドラの到着を待…

スタンド・バイ・ミーライクな少年の自分探し(これもいい加減死語だよなあ)が始まるのかと思いきや名探偵コナンいるところに殺人事件があるように、内田三尉いるところ常にアクシデントがあるものなのか(笑) 内田と共にゴンドラに閉じ込められた人々の人間模…

定期的につらい話が来るアニメだな……終始重苦しい雰囲気で進む話は見ていて気が滅入る。それだけに熊田三尉救出のシーンは感動的なのだが。まぁ反則に近い演出だ。 直立不動のカラオケはどうにかならんもんか……って、EDまで『ひょっこりひょうたん島』かよ！…

遭難したパイロットの無事を願い、絶望に打ちひしがれ、喜びに涙する家族たちの感情が痛いほど良く伝わってきた、素晴らしい演出と脚本。ラストの『ひょっこりひょうたん島』がまた憎い演出だ。こういうときの能登麻美子は癒し効果バツグン。そこまで考えて…

あつこ＠仙台エリ『男の子は乱暴できら〜い』うん、そうだな。俺もそう思うよ。 勝手に飲み会の出欠を書き込む本郷三佐、こういうやついるよな。災難だ。しかも親には仕事の悩みを見抜かれて彼女にまで電話されてしまうヘタれっぷり。第1話ではめぐみ＠能登…

あれだけ缶ビール背負ってると重量はどのくらいだ？50本あっても20kgだな。自衛官たるものそのくらいでバテて山に登れないようじゃ困るよな。ペース配分の間違いか。ヘリなんて複雑な形したものの大きさなんてわかりにくいものだろう。崖にどこまで寄ってい…

そうか。年間何百時間も訓練してる自衛隊のパイロットが遭難するっていうことは晴天なんてあるはずもなくて、むしろそんな熟練パイロットすら遭難してしまうような荒天の中を飛んで行かなければいけない救難のパイロット達は同等以上の技量がないとやってい…

パイロットの腕を信じて崖にヘリをつけさせる山岳救助隊とその誘導に全幅の信頼を寄せて何の迷いもなくヘリを動かすパイロット。いや素晴らしい。仲間の技量に対する100％の信頼と敬意。私もひとりの人間としてかくありたいものだ。 多分本物の自衛隊の現場…

小松に来た長谷川めぐみ＠能登麻美子。いいなぁ、こんな彼女。いや、こんな声の彼女。 自分の仕事がうまくいかないからって彼女の仕事をやっかんで絡むのはよくないぞ。見ていてイタい。『ライ麦畑でつかまえて』を引き合いに出して『主人公が半分子供で……』…

「たいせつなひと」と入力して「タイセツナヒト」と出た。「ノエイン」の第7話と同じサブタイトルだ。 それはさておき、前回の出動で落ち込んだ内田とGW休暇を利用して小松に来た長谷川めぐみ＠能登麻美子の話なんだが、なんかいい話。 久しぶりに恋人のもと…

う〜ん、なんともつらい話。テーマがテーマなだけに避けて通れない話ではあるが厳しい。で、燃料と向かい風と相談で苦渋の決断をしているところに主人公の安易な提案はいかがなものか……って、それ実行してるし！ひたすらリアルなアニメと思いきやそんなとこ…

題材が題材だけにいつかこうなることはわかっていたのだが……正直キツい。 必死になって救出作業して、砂防ダムまで運んで、洋上で燃料補給して、最後はヘッドライトで滑走路作るところまでお膳立てしておいてこの結末は正直ヘコむ。要救助者が幼い女の子だっ…

よく取材して人命救助の手順を（おそらく）リアルに描いているのがわかる。しかしそれだけに地味さが強調されている。人間ドラマ中心の話作りになるのは当然なのだが、いじわる上司とのやりとりやそれに類する程度の事件でこの先やっていけるのか不安。 能登…

主人公内田一宏と鬼軍曹本郷修二郎のわかりやすい対立構造や内田が助けた猫を引き金として行方不明になった女の子の存在など、物語としてきちんと見せ場を作ってくれるうえでレスキューの知られざる実像を見せてくれ、実に見ごたえがある。画面に引き込まれ…

渋いアニメだ。こんなのも必要だよな、うん。 『航空救難団』ってよく知らないがその役割からは地味な印象は拭えない。いや、だから悪いって言ってるんじゃないのだがその分人間とかメカとか丁寧に描いてくれそうで期待している。1話が地震で出動待機の航空…

質の悪い萌えアニメばかりの新番組に辟易としていたところに実に硬派なアニメがやってきた。同じ自衛隊協力でも中途半端にセンスの悪い萌え要素を入れてしまったために目も当てられない初回だった「タクティカルロア」とは正反対の、徹底的に自衛官たる主人…