Another #12 Stand by oneself -死者-

taske2012-03-29

この極限状態でお互いが疑心暗鬼になるのは当然のことで、まさに死屍累々といった感じ。生き残ったのは両手で数えられるほど。結局『死者』が死ぬことによって惨劇は納まるわけだが、死者の正体は予想通り……のはずがなく、まさかの人物。想像もしていなかった。
赤沢@米澤円と恒一@阿部敦の記憶の齟齬、問題だったのは赤沢でも恒一でもなくて、『1年半前』という時間だったというのにはしてやられた。赤沢の記憶だけ消えていないのは当然だよな。見事なミスリードに完全にしてやられた感じ。結末とは裏腹に、実にすっきりした気分だ。

総評

序盤は雰囲気も暗くて、何が起こっているのか全然わからなくて、とにかく退屈で切る寸前だったんだけど、他に観るものもないので観ていたらいつの間にかどんどん話に引き込まれていた。これまでミステリにはあまり恵まれていなかったような気もするけど、初めて面白いミステリアニメに出会えたような気がするよ。