機動戦士ガンダム00セカンドシーズン 総評

最終話の感想はこちら
セカンドシーズンになって「ガンダム00」のテーマのひとつだった「武力介入による紛争根絶」という机上の空論が影を潜め、ソレスタルビーイングの面々はそれぞれの私的な理由で戦っていたように思う。これには賛否両論あるかもしれないが、個人的には歓迎したいと思っている。確かにメッセージ性は薄れたかもしれないが、その分物語に厚みが増え、キャラクターに感情移入しやすくなったように思える。
数多くのキャラクターが登場し、その中の少なくない割合のキャラクターにドラマがあって、その多くを無事に終わらせられたシナリオは純粋に完成度が高いと言える。戦闘シーンは歴代「ガンダム」の中でも間違いなく最高峰で、技術の向上を感じさせるものだった。ダブルオーライザーを始め、久しぶりに「格好いい」と思えるモビルスーツも多数あった。所謂「平成ガンダム」の中でももっとも面白い部類に入るだろうし、21世紀のテレビシリーズガンダムのなかでは最高*1だった。
劇場版の「ガンダム00」も楽しみだが、個人的には次の製作される「ガンダム」はガンダム30周年記念作品に当たるわけで、何を用意しているのか、そっちにも大いに期待したい。ファーストガンダムの頃からのガンダムファンとして。

*1:比較対象が「アレ」だけしかないわけだがw