交響詩篇エウレカセブン #23 ディファレンシア

taske2005-09-25

これはキツい...
ヴォダラクの一部過激派テロリストによる殺戮。同じヴォダラクだからと満足な治療も受けられず命の灯火を消そうとする少女。その両親。肉親をテロで失った市民。嫌でも現実世界に目を向けさせられる。自分は人間を所属で区別していないか、肉親がテロの犠牲になったときに果たして冷静にテロリストだけを憎むことができるのか。少女の両親のとった行動は立派だと思う反面、事情を全く知らずに少女を助けようと奔走するレントン三瓶由布子の気持ちもわかるし、ヴォダラクだからと少女とレントンに暴行を加える市民の気持ちも理解できるだけにつらい。レイ@久川綾・チャールズ夫妻のレントンに向けられた暖かい愛情も、皮肉にもヴォダラクのおかげで一命を取り留めたエウレカ名塚佳織の様子もさらに物語に深く追い討ちをかける。

『傷つく必要のない人も、もう十分傷ついている人も、もっともっと深く傷つけただけだ』

というレントンのモノローグに重ねられたレントンの部屋に残されたつなぎを抱きしめるエウレカの姿がこれまた痛々しくて。ゲッコーステイトの誰よりもレントンが一人前の男だと認めていたホランド。その一人前の男がどうやって居心地のいい(泣いて自らの行いを悔いるレントンをひとりにしてやるのも居心地の良さのひとつだろう)「敵」チャールズのところから本来いるべき場所に戻るかは…今後の楽しみとして取っておこう。
ところで「エウレカセブン」、そろそろ折り返し地点なんだけど、ロボットアニメにお約束の主役機乗り換えはあるのかな?最近ニルヴァーシュの出番さえないけどね(笑)