乙女はお姉さまに恋してる #12 ラストダンスは永遠に
特に何が変わるわけでもない、現状維持のエンディング。大仰になってしまうわけでもなく、無駄に壮大になるわけでもない飾らない話の作りには好感がもてる。瑞穂@堀江由衣が男であることを知ってしまった貴子@たかはし智秋の説得にまりや@浅野真澄を使うのはまっとうな流れだけれど、これまでさんざんほのめかせていたまりやと貴子が似ているということを本人たちに自覚させてすべて「なかったこと」にさせるのは非常にすっきりした流れだ。エピローグでその後のエピソードが描かれていてここで終わりにするのはちょっと惜しいかなと言う気がしないでもないが、それくらいで終わるのがいいのかもしれない。
実はこの「おとボク」、昨年末の「ラムネ」以来1年ぶりに最後まで観ることのできたエロゲ原作アニメだったのだけど、エロゲ原作にありがちな「エロゲ村」とでもいうような「原作未プレイお断り」という閉じられた雰囲気がない、エロゲが苦手な人でも入りやすいアニメだった。ただ、瑞穂が男であることや、「エルダー」など、あまり設定を生かしきれなかったのが残念だな。
ウィンターガーデン 後編
前編とノリ違うし(汗)
至ってまっとうな恋愛モノだった前編とは異なり、ややコミカルになった後編。前編では声を聞くまで誰だかわからなかったでじこ@真田アサミとぷちこ@沢城みゆきも後編ではちゃんと名前で呼ばれているが、この世界観で『でじこ』『ぷちこ』の名前は浮いてるなぁ。でじこの恋愛模様を描くと言うよりはでじことぷちこの日常生活を描いているようなんだが、でじこがソフトボール部から軽音楽部に移籍した理由など、キャラクターの行動に動機付けがされておらず、唐突で行き当たりばったりなストーリー進行。ってそこで終わるの?どうも長い話のダイジェスト版を見せられた感覚しかない。
これなら「シュガー」の特別編やってくれた方が良かったなぁ。
はぴねす! #12 幸せの魔法
原因と結果の因果関係がメチャクチャだし、わざわざ10年前のエピソードやら本当の母親やらの設定を持ち出したくせに何の役にも立っていないし、そもそもどうして白い髪の人は雄真@大原崇に力を託したのか不明だし、すもも@後藤麻衣が目覚めたのもご都合主義的だし、いったい何がしたかったんだ?無理やり壮大な話にして盛り上げようとしたようにも、複数の話を無理やりつなげた結果辻褄が合わなくなってしまったようにも見える。
前半は比較的キャラが立っていて好印象だったのに後半はボロボロ。無理にシリアス仕立てにしてラスト盛り上げる必要はないと思うんだがなぁ。あと、全体的に声優が微妙。いや別に有名声優使えばいいってモノじゃないとは思うが、適材適所ってもんがあると思うんだよね。