おおきく振りかぶって

おおきく振りかぶって #25 ひとつ勝って

激闘の翌日、チームメイト達が三橋の家に遊びに来るというエピローグ。三橋のビビりは相変わらずだけど、阿部は三橋に気を遣うことを覚えて、ほかのチームメイト達は腹を割って話ができる程度には成長を見せた。あまり最終回らしくない最終回だけど、この先…

おおきく振りかぶって #24 決着

昨年の優勝校相手に9回裏で1点差リードともなれば勝ちに対する欲が出てくるのは当然。そこでミスが絡んだとはいえ一打同点のピンチを迎えてマウンドを譲りたくない気持ちと怖くて投げられない気持ちがぶつかるのは投手としてごく当たり前の現象で非常にリア…

おおきく振りかぶって #23 ゲンミツに

いよいよ9回。2番栄口のギリギリの場面でのスリーバントを巡る心理描写が秀逸。それを受けての4番田島のバッティングはこれまでシンカーが打てなかったことと、『必ず逆転する』と三橋に誓ったというシチュエーションが効果的に効いている。田島のメチャクチ…

おおきく振りかぶって #22 防げ!

ワンナウト1塁からのエンドラン成功で1・2塁になったり、中継ありのバックホームでクロスプレイになったり、バックホームを躊躇したのにホームでさせたり、展開に少し「?」がつく部分もあったけど、桐青の戦術が敵を互角の相手と見ているのがよくわかる。こ…

おおきく振りかぶって #21 もう一点

昨年優勝校の1回戦の相手、しかも新設校の4番を甘く見ないことはこれまでの試合の積み重ねが効いている。そんな中でのAパートのすべてを使った田島の打席の緊迫感は見事。『まるで打ち取れる気がしない』という相手キャッチャーの感覚はたぶん正しい。そこ…

おおきく振りかぶって #20 逆転

西浦(味方)の攻撃はすぐ終わるくせに桐青(敵)の攻撃は長くなるというのは実際の試合のようでとてもリアル。アンラッキーの積み重ねでついにリードを許してしまうという展開は西浦にとっての最悪の展開。そこから精神的に立ち直っていくのはわざとらしい気も…

おおきく振りかぶって #19 桐青の実力

前回までにあれほど苦労して入れた2点を一瞬にして返してしまうあたりに桐青の怖さを感じる。ここではあえて敵味方の思考を描写せずに淡々と結果のみで展開しているのが効果的。同点にされてこのまま崩れていきそうな西浦ナインだったが、三橋のひとことで気…

おおきく振りかぶって #18 追加点

「疲れるから打つな」の一言が言えない阿部。まあ確かにリズムが崩れる可能性があるのはわかるけど、疲れれば確実に打たれるわけで、目先のリズムよりも終盤の疲労をとれないのはやはり1年生バッテリーってことなのかな。 ワンナウト1、3塁での攻防。今週は…

おおきく振りかぶって #17 サードランナー

打者一巡していよいよ本気で牙をむいてくる桐青に対して1球1球指示を出す監督。今回の主役は監督だな。野球もので監督をメインに据えた話なんて初めてみたよ。監督の指示どおりに動く西浦ナインと次第にその実力を認めて攻撃を変化させる桐青の変化が面白い…

おおきく振りかぶって #16 あなどるな

ついに先取点。しかしあの点の入り方は全くアニメらしい派手さとは無縁の、高校野球らしい地味〜な点の入り方だ。野球しない人には意味わからないんじゃ?まあ、それを言ったら今回メインだった阿部の配球とかもっと意味不明だろうけど(笑) 復調した相手のピ…

おおきく振りかぶって #15 先取点

アウトを取られるたびに監督に呼び出される相手を嘗めきった桐青と、 三橋『阿部君がいれば、田島君が、花井君がいれば、俺は桐青からアウトを取れるんだ!』このセリフに代表されるようにチームワークが機能している西浦とで明暗が分かれた印象。花井への牽…

おおきく振りかぶって #14 挑め!

いよいよ公式戦。相変わらず敵味方の心理描写が秀逸で画面に引き込まれる。田島が三振に打ち取られるシーンはあったけど、昨年の優勝校にしてはあまり強烈なオーラが感じられないのは残念なところ。時々挿入される打球を中心に画面が動く演出はアニメならで…

おおきく振りかぶって #13 夏大開始

夏の大会がいよいよスタート。ビデオで得意玉の研究をするマネージャーちゃんとか、観客席の女子生徒達とか、プラカード持ってる女の子とか、ここぞとばかりに女子分を補給しようとしているのが笑える。子供達にそっくりな性格の花井と三橋の母親が子供達の…

おおきく振りかぶって #12 応援団

大会前の練習の日々を描いているだけなんだけど、なんかこう……燃えるね。部長のメンタルトレーニングは結構興味深いし、ねらったところに打ち分けられる田島はイチローかよと言いたくなる天才だし、『センター返し』しか言わない花井はキャラ立ってるし、チ…

おおきく振りかぶって #11 夏がはじまる

夏の大会組み合わせ抽選。意外にビビリな花井が笑える。いきなり昨年の優勝校と当たってビビる部員たちに対して自信満々の田島とすでに勝算アリの阿部は頼もしいな。ビビる部員たちの不安を一瞬で消し去ってくれる監督もたいしたものだ。相手の高校も油断し…

おおきく振りかぶって #10 ちゃくちゃくと

控えのバッテリーが決まり、主将も決まってチームとしてだんだん機能してきた野球部。控えのピッチャーに難色を示す三橋と控えのキャッチャーになるのをいやがる田島だけどあっさり言いくるめられてしまう。おまえら小学生か(笑) 後半は三橋の家で勉強会から…

おおきく振りかぶって #9 過去

まるで絵に描いたように三橋とは正反対の阿部の元相棒・榛名の話。フィクションとしてこのキャラ付けはアリだとおもうけど、阿部が榛名にもたらした影響を含めて、やや記号化されすぎているという印象。今までリアルな心理描写が目立っていただけに余計それ…

おおきく振りかぶって #8 スゴイ投手?

阿部の中学時代の相方が登場する話。それだけじゃなくていろんな高校の選手たちが見に来ていて将来のライバルたちの顔見せも兼ねているのかな。いつ再登場してくるのかわからない選手たちの顔見せしたり、α波を出す練習のために15分費やしたり、ずいぶんゆっ…

おおきく振りかぶって #7 野球したい

落ち込んでベンチに入れない三橋をベンチに入れるのはチームメイトの役目だけど、打たれて茫然自失のキャッチャーに喝を入れるのは監督の役目だと思うけどなぁ。何も言われずに立ち直ってしまう阿部にはやや違和感を覚える。 これまでバッテリーと打者との心…

おおきく振りかぶって #6 投手の条件

敵の四番・織田は三橋のピッチングを『荒れてる』と思っていたんだな。四番がかつてのチームメイトでないという設定がここへ来て生かされている感じ。 その織田のタイムリーによって流れが完全に逆転するわけだけど、その直後にマウンドに内野陣が集まらない…

おおきく振りかぶって #5 手を抜くな

三橋を勝たせるために丁寧なリードをする阿部に対して練習試合だからと手を抜く敵のキャッチャー。対照的な二人のリードが明暗を分ける展開。しかし2点のビハインドを背負って立ち直る敵バッテリーの話し合いとか、敵方にもいろいろな事情があって展開のひと…

おおきく振りかぶって #4 プレイ

バッテリー間の心理描写が秀逸だということは以前にも書いたけど、それに加えて絶妙のタイミングでピッチャーに声をかける内野陣、ベンチの雰囲気、第一打席で討ち取られてしまった花井の気持ちの切り替え、何もかもが等身大で、非常にリアルに感じられる。…

おおきく振りかぶって #3 練習試合

三橋のオドオドした性格はホントムカツク(笑)。でもそれをテコにして阿部が投手のことを第一に考えたり、チームがひとつになっていく描写が丁寧に描かれていて非常に面白い。敵のピッチャーも1回表の投球だけでかなりの力量があることが見て取れるし、いいア…

おおきく振りかぶって #2 キャッチャーの役割

バスの中でいきなり『オナニーするの忘れた!』と叫ぶ四番とか、『性格変えないと投げさせない』と言われて泣くエースとか、なんだこのチーム(笑) 前半は監督による下半身の重要性について、後半は部長によるスポーツ医学についてわかりやすく説明してくれる…

おおきく振りかぶって #1 ホントのエース

原作未読。主人公でピッチャーの三橋のおどおどしたキャラが鼻についたのが第一印象だったのだが…… これはおもしろい!キャッチャーの阿部のリードによって花井を手玉にとるピッチングは圧巻。バッテリーの心理描写がきちんとされており、リードに説得力があ…