氷菓 #22 遠まわりする雛

taske2012-09-18

最終回はえる@佐藤聡美が生き雛になるお祭りのエピソード。
ちょっとした問題があって、そこに隠された謎を奉太郎@中村悠一が解き明かすっていうのはいつもの展開なんだけど、この最終回のテーマは田舎の閉ざされた空間に閉じ込められた豪農の娘・千反田えるということではなかろうか。そこで奉太郎が取る選択は共に並んで立つことではなくて、あの狭くて閉鎖された世界から連れ出してやることだと思うんだが、高校生にはまだそんな決断はできないか。
この物語はハッピーエンドではなかったな、という感じがする。それもまたよし。

総評

ミステリなのに誰も死なない、日常で起こった小さな出来事を解き明かすというコンセプトは斬新。しかし序盤のエピソードは事件というにはあまりにもスケールが小さくて物語としてお世辞にも楽しくなかった。
しかし回を追うごとに加速度的に面白さが増していき、文化祭の頃にそれがピークに達したのではないかと思う。かなりのスロースタートなアニメだったけど、最初の数話で見捨てないで良かったと心から思う(笑)