化物語 #15 つばさキャット其ノ伍

1年がかりでの最終回。暦＠神谷浩史は翼＠堀江由衣が猫に気持ちを代弁させたことを全否定したかと思えば、恩を返すためにはどうなってもいいと思ったり、その感情はどうにも歪んでいるなあ。最後の最後でひたぎ＠斎藤千和を思い出すのはいいんだけど、それで自分の死を思いとどまるのが「ひたぎが悲しむから」ではなく『間違いなく翼を殺すから』というのはなんともらしいではないか。しかしそこで助けを求めるのが忍というのはちょっと意外だった。てっきり猫の奥にいる翼に助けを求めるのだと思っていたから。
それにしても暦の影の中にいた忍は一体何を考えてそのような行動に至ったのだろうか。いやそもそも忍野忍という存在自体に謎が大きすぎて、彼女が何を考えているのか思い至るきっかけすらないように思える。この謎が解ける日は来るのだろうか。

総評

完結までに1年。どう考えても時間かけ過ぎです。本編終了後にwebで続きを配信という展開は野心的で好きなのだけど、そういうのはきちんとスケジュールを守れる人に頼みましょうという感じ(笑)
「つばさキャット其ノ貳」の終わり方が結構好きだったので、web配信版がやや蛇足に感じられたのは残念。そうは言ってもやはりアニメ史上に残る名作であることには変わりなく、個人的にも大好きなアニメなのだけど、第1話の時に書いたように好き嫌いがはっきり分かれそうな作風だけにどうしてここまで売れたのか、未だに自分の中でこれという答えは出ていないのであります。