コードギアス 反逆のルルーシュR2 #23 シュナイゼルの仮面

『人類の平和のため』に人類を抹殺しようとするシュナイゼル井上倫宏も、フレイヤによる大量殺戮よりもギアスを悪とする偽善のナナリー@名塚佳織も、さすがはルルーシュ福山潤の兄・妹。なのに肝心のルルーシュときたら『人類のために、死んでいった人たちのために戦う』とは、およそらしくない。これまでのルルーシュ像を完全に捨ててまで何がしたいのか。ルルーシュ憎しの感情だけでシュナイゼルと手を組む黒の騎士団も小者の悪党にしか感じず、全体的に人物描写ができずにただ淡々と状況の変化を追っていっているだけの反動がここへ来て一気に噴出してきた感じ。
物語はルルーシュ率いるブリタニア軍とシュナイゼルと超合衆国の合同軍の最終決戦に突入するわけだが、ルルーシュの日本再占領や楽耶@かないみかと天子@松元環季ルルーシュの捕虜になったことなど、本来なら1クール使ってもいい展開を光の点の動きだけで、さもゲームのように扱ってしまうのは決して演出などではないだろう。おかげで戦闘はただ状況を進めているだけの茶番にしか見えなくなってしまっている。これでは……