蟲師 #18 山抱く衣

長い間離れていたふるさとに帰るとき、近づくにつれて故郷の匂いが濃くなっていく。そんな話だな。実際に経験できることだから、その分共感も大きい。絵師の男・塊の生い立ちを詳細に描いているおかげで話全体がやや駆け足的になってしまったきらいもあるが、物語としては珍しく取り立てて大きな事件が起こるでもなく、里を捨てた塊が里に戻り、受け入れられていくさまが観ていて心温まる。
バッタモンの羽織をつかまされた化野、哀れだ(笑)