ウルトラマンマックス #22 胡蝶の夢

実相寺昭雄監督ですよ。夢ネタですよ。毎度お馴染みではあるがもはや強烈な個性。文句言わずに見ろ(笑)
会議で夢の話をする脚本家、困るよな。夢とリアルを行き来しながら脚本を書くうちに錯綜する現実感。お得意のパターンだがウルトラマンダイナの『怪獣戯曲』辺りとくらべると今回の話は具体性があってわかりやすい。この話で『わかりやすい』と感じてしまうのもどうかと思うし、子供にはまったくわけのわからないエピソードだ。脚本によって見事に混ぜっかえされたストーリーは、案の定どれが現実でどれが夢なのか判別不可能な状況に陥る。しかしもちろん見る方はこのパラドクスをどんな手法で収束させてくれるのか大いに期待してしまうのが実相寺作品に接する際の正しい姿勢(笑)カイトと入れ替わった脚本家蓮沼に『変身するんだ』とワープロ画面を通して叫ぶカイトと、それに応えて『恐る恐る』変身するおっさん(蓮沼)の姿は笑える。ラストはニヤリとさせる演出でいかにもそれらしく終了。ちょっと大人し目な印象だな。ウルトラマンティガの『夢』には及ばない。
全国の子供諸君、おじさんしか楽しくない話でスマン(笑)