交響詩篇エウレカセブン #16 オポジット・ヴュー

『自分の方がうまくニルヴァーシュに乗れる』『相性がいい』というレントン三瓶由布子の言葉はエウレカ名塚佳織となんとかコミュニケーションを取ろうとする苦肉の策なのだろうが逆効果なのは一目瞭然。もっともニルヴァーシュをうまく動かせたことはレントンにとっても大事件だったわけで、そんな自分の喜びを抑えられないレントンは子供だってことだ。ギジェット水沢史絵とムーンドギーの抱擁を見て狼狽えるシーンもそんなレントンの心情を強調している感じ。
例によってスカイフィッシュの大群を伴って現れる不思議な夢。空き家で眠り込んでしまったレントンの夢なのかエウレカの夢なのか、はたまたアネモネ小清水亜美の夢なのかはっきりしないところであるが『その話さっき聞いた』というエウレカの言葉からもすでに3人の感覚は何らかの理由でリンクしている様子。眠っているレントンが空き家の住人らしきイメージを夢に見て恐怖を感じながら目を覚ます(実際は覚ましてないのだろうけど)シーンはホラー映画などの恐怖シーンに通じる部分もあり脚本小中千昭らしいところかも。
薬が切れて苦しい(らしい)アネモネだが、小清水亜美の演技が相変わらず秀逸で……ドミニクに薬射たれる様子はそこはかとなくエロティックな趣が萌える。