バジリスク甲賀忍法帖 #3 凶蟲無惨

有利な立場に立った伊賀の忍たちが早速行動を起こすわけだが、例によって迫力のアクションシーンが心地よい。籠の担ぎ手があっけなく真っ二つにされるなど若干残虐な描写もある。四肢を失った伊賀忍者、地虫十兵衛の描写は下手すれば差別表現とされそうなところ。物語に必要な迫力を得るために敢えて社会的に難しいところによくチャレンジしていると褒めたい。(差別的な意味は無く)
再び巻き起こる甲賀と伊賀の抗争に未だ気づかぬ朧@水樹奈々と弦之介のラブラブな描写をちょこっと挿入する辺りも不気味に進行する物語のいいスパイスになっている。ブチ切れる蛍火@沢城みゆきも凄みがあって面白い。甲賀のお幻屋敷に入る弦之介と丈助の緊張感もうまく表現されている。
しかし正直言って虫系は苦手だな。(苦笑)