マクロスF 総評

taske2008-09-28

昨年12月に先行放送を観た瞬間にブルーレイで買うぞ!と決意したほどの期待のアニメ。
途中作画がヘタレたり、後半部分の展開が急ぎすぎだったり、そのわりには投げっぱなしの要素があったりと難はあったものの、キャラクター、メカニック、歌、シナリオ、作画の全てが高水準で、短編でもない、イロモノでもない、正統な「マクロス」の続編が25年かけてようやく出現してくれた感じ。今作ではマクロスギャラクシー側の事情が全く描写されておらず、消化不良気味なので個人的には劇場版では完結せず、マクロスの新しいステージとしてこの世界を広げてもらいたい。
ガンダム」がかなりアレなことになりつつあるので、「マクロス」には熱く燃えるロボットアニメの系譜を継承していくれれば……って初代「マクロス」の頃は「ものすごく軟派なロボットアニメの異端」だったはずなのに、時代は変わったなぁ。

ケロロ軍曹 #231

武者ケロ第3弾は桃華そっくりのピーチ姫ならぬ桃姫@池澤春菜が登場。結婚を迫るヴァイパー@飛田展男から逃げ出す桃姫の乗り物には爆弾が仕掛けられていて30キロ以下になると爆発するというのはお約束。だけどそのお約束は何のひねりもなくあっさり解決してしまって拍子抜け。せっかくヴァイパーとの戦いもあるんだから、このふたつを絡めるともっと盛り上がると思うんだけどな。

狂乱家族日記 #25 凶華様、狂乱!

鳥哭島に逃げ込んだ乱崎家やら、正夢町での強欲王@関智一のことやら、あっちこっちに展開が飛んで非常に見づらい。おまけに展開が早すぎるので何が起こっているのかろくに理解できないまま次の展開に進んでしまうという有様。キャラもやけに早口になっているし……。水に操られることで不安をぶちまける凶華@藤村歩というラストはまあアリだが、展開が早すぎるせいでどうにもとってつけたようにしか感じない。尺にあわせて原作のエピソードをカットするくらいの頭はないのかねえ。

絶対可憐チルドレン #26 予知改変?未来は踊る!

「チルドレン」のひとつの転機とも言える伊九号@家弓家正のエピソード。的中率100%を誇る伊号の予知を阻止するため奔走するチルドレンと皆本@中村悠一を見て、伊号は最後の予知を皆本に託すというのは説得力のある展開。「伊号の死」という予知が回避されたかどうかを描写せず、もうひとつの予知が回避できるかどうかに含みを持たせるラストはなかなか秀逸。若者に未来を託し、老兵は去っていくという普遍的なテーマを「チルドレン」流に見事に料理してくれた感じ。
EDは今回だけのスペシャルバージョンだとか。そして次回予告が豪華すぎる。

コードギアス 反逆のルルーシュR2 #25 Re:

最終話。スザク@櫻井孝宏とカレン@小清水亜美、ジェレミア@成田剣とアーニャ@後藤邑子、そしてルルーシュ福山潤とナナリー@名塚佳織の主張をぶつけ合いながらの戦いは正統なロボットアニメのクライマックスであり、非常に燃える展開。最終的にギアスの有無が勝敗を分けるのはこのアニメらしいわかりやすい展開。
そしてエピローグ。このアニメの着地点はもはやこれしかないだろう。最終的にルルーシュの前に立ちはだかるのは誰かと思っていたが、まあ予想の範疇でサプライズはないが無難なところ。ナナリーの腕の中で安らかな顔で死ねるルルーシュはある意味このアニメでもっとも幸せなキャラだったのではないか。スザクはもちろん、ジェレミアもすべて知っていたのだろうな。ラスト2回だけ切り出してみると非常にいいアニメだった。