機動戦士ガンダムUC #7 虹の彼方に
人の心の光を見せて、わかり合えたのに死なせてしまったり、それでもと可能性を信じて先に進む姿はまさに正しく「ガンダム」であるといえよう。しかし逆に言うと、正しく「ガンダム」であろうとしすぎたためにファンに媚びたような箇所がいくつも見受けられるのはこれまでと同じ。ラストは人の確信と未来への希望を感じさせるものであったが、このあとの歴史を鑑みると結局何も変わらなかったとなってしまうのは悲しい。『既得権益を守るために可能性までも壊してしまうのが人類』が正しいのかもしれないなあ。
メカに関しては素晴らしいとしか言いようがない。新旧入り乱れての最終決戦は見応え十分。ただ、ラスボスであるネオ・ジオングがただの固定砲台としての役割しか果たしていなかったのは甚だ残念。ところで、グスタフ・カールはどこに出てきたのでしょうか?
総評
尺の問題上、ストーリーが少し微妙になってしまったのは仕方がないとして、それ以外のメカ、キャラ、演出などに関しては手放しで絶賛したい、まさに「ガンダム」の名を継ぐにふさわしい作品。個人的には宇宙世紀ガンダムの針を進める役割を果たした本作の役割は果てしなく大きいと思う。
宇宙世紀が100年を迎えるここで時計の針が30年巻戻るのはまたニクい。
機動戦士ガンダムUC [MOBILE SUIT GUNDAM UC] 7 (初回限定版) [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
- 発売日: 2014/06/06
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