化物語 #1 ひたぎクラブ 其ノ壹

taske2011-03-17

新房昭之監督は好きです……と言っても、全作品チェックしてない辺りでそれすらどうだか怪しいと突っ込まれても仕方あるまい。
と言うわけで、ここのところアニメもほとんど放送されてないので全然見てなかった化物語を見て感想を書くことにした。しばらく我慢してくれ。
意味はよくわからないけど、パンツから始まる映像に騙されてはいけない。いつもの新房昭之らしい文字を多用したカットインやオブジェを記号的に配置する不思議な構図で、あっという間に新房ワールドに引き込まれる。
ちなみに原作を読んでいないのだが、回りくどくて思春期の子どもがちょっと背伸びしたようなセリフ回しは西尾維新の原作に拠るところが大きいのだろう。わざとらしさが鼻に付くけど、まあ中高生向けぐらいの感じかな。
記号的な背景の中で空から振ってくる戦場ヶ原ひたぎ斎藤千和。カッターとステープラーを口腔に突きつけられて脅される阿良々木暦神谷浩史。これは夢なのかなんなのか。そういうディテールがそっくり抜け落ちたまま不可思議な雰囲気のまま物語は流れていく。ストーリーは追えるが、物語が何を言わんとしているのかまったくもって掴みにくい。
言葉遊びの多いセリフに微妙なパロディとギャグ。ともすれば聞き流してしまいそうになる。むしろそういう部分を楽しむべき話なんだろうが……どうなんだろう?w
まあ、いろいろとギミックの多そうなアニメなので全部見て全体像を把握しないとなんとも判じられないと言ったところか。
OP/EDともいいデキだし、作監渡辺明夫で作画クオリティも申し分ない。アニメ的な可愛らしい絵柄と、それを崩さない程度にリアル志向な作画との使い分けは絶妙。そういう意味では見てて楽しい。ただ、まとめると「◯◯に△△を××された女の子が怪しい男に相談しに行きました」ってだけの気が……w
予告がハァハァな感じで2話も見たくなりましたけどね(笑)