劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-

CMより

無人の車が襲ってきたり、撃っても死なない人物が襲ってきたりとゾンビ映画みたいな序盤から一転、後半は全天を敵が埋め尽くす「トップをねらえ!」ばりのアツい展開。キャラクターの描写はほとんどなく、ただ淡々と事態が進行していくのを描いているのみであるが、それが逆に敵の強大さとただひたすらに燃える戦闘シーンにつながっているのは間違いない。また生き残っているキャラに(いや死んだキャラにも)何らかの活躍の場が用意されているのは◎。個人的にはダブルオーライザーにまだ活躍の機会があったのは嬉しい。しかし、ラストシーンに関してはかなり「ん?」って感じなのは確か。
よく聞かれるのが「ガンダムじゃなくてもいいんじゃない?」という感想だが、私はそうは思わない。テレビ版「ガンダム00」がなければ共通の敵に対して立ち向かうという展開、特に絶体絶命の刹那@宮野真守とロックオン@三木眞一郎グラハム・エーカー中村悠一が守るなどという展開は存在し得ないからだ。この劇場版はテーマとかそう言うことは完成なく、エンターテイメントに特化された作りになっている。テレビ版は「つまらなくはないけど手放しで褒められるほどでもない」という評価だったが、この劇場版は手放しで面白いと言い切ることができる。キャラ目当てで行った人にはやや物足りないかも知れないけど。
それにしてもティエリア神谷浩史の出番が少なすぎることは笑った。ミーナ・カーマイン@釘宮理恵がどう見てもネーナ・トリニティなわけだが、いい女になったよなあ。