ヒルケン皇帝＠古谷徹はアキユキとなり、アキユキ＠阿部敦は石になった。ナキアミ＠三瓶由布子は大巡礼を止め、胎動窟の中へ。この最終話はエピローグとなっており、これまでの道筋の余韻を浸ることのできる内容。平和を取り戻した世界をじっくり感じることのできる展開はこれまでの激戦があったから。だがしかし、ラストシーンだけはどうにも納得がいかない。まるでとってつけたようなエンディング。そしてナキアミはどうなったのさ？
世界観は大変魅力的だったが、その魅力的な世界観を十分に生かしきれたかというと疑問が残る。北と南の戦争やサンノオバらの活動、ザンバニ号のこと、まだまだ語るべきことは多かったと思われるので、「もう終わり？」という感はぬぐいきれない。雷魚のように何のために出てきたのかついぞわからなかった死にキャラも多く、消化不良と言わざるを得ない。HD版が1話400円の有料放送で、その価値があったかと聞かれると、正直返答に窮する。駄作ではないが、傑作でもない。そんなアニメ。
