GUNSLINGER GIRL -IL TEATRINO- #1 二人の距離 兄妹

原作既読。「GUNSLINGER GIRL」の第二シリーズということで、非常に期待して観たんだけど……
まず目に付くのは作画の悪さ。デッサンが狂っているのはもちろん、構図に工夫もないし、色づかいものっぺりしていて日本人が一般的に夢想するローマの重厚感が微塵も感じられない。シーンにメリハリがないので序盤の爆発が本日最大の事件だとはとても想像できず、緊迫感がない。犯人を即座に追わなければならないのにゆっくり銃の準備をするシーンを描写するなど、演出にも難あり。BGMは安っぽいだけでなく場面に微妙にあっていない。と、とにかく何もかもが第1話とは思えない低レベルで予算不足が容易に想像できてしまう、(本来の意図とは違った意味で)悲しいアニメ。

ヘンリエッタ阿久津加菜『今日は、ジョゼさんのために敵を一人殺しました』

このセリフに代表される、少女たちの重く悲しい運命だけはちゃんと描写できる……と信じたいけど難しいなあ。