電脳コイル #26 ヤサコとイサコ

taske2007-12-01

最終回。
結局最終的にはヤサコ@折笠富美子とイサコ@桑島法子の大人への通過儀礼というありふれた線に落ち着いたものの、そこまでの展開と、それを乗り切る展開の演出が秀逸。オジジがデンスケに道案内になるよう命じた直後でのイリーガル姿でのデンスケの登場、イサコの体を巡るメガばあ@鈴木れい子と猫目の戦い、『天沢さん/小此木』が『イサコ/ヤサコ』に変わる瞬間、どれもが非常に丁寧に演出されていて最終回をより感慨深いものにしている。最後の最後でイサコの口から出た『仲間』という言葉はアニメではありふれた言葉だが非常に効果的に使われているように思える。

総評

ラストで少々謎解きが強引すぎたり、展開が早すぎてついて行けなくなったり、「小学生にこのヘビーな冒険はないだろう」と思えてしまったりしたけれど、総じて丁寧な脚本が光った作品。ほかに例を見ない独特の世界観と、それ以上に独特なストーリー進行が秀逸で、間違いなく今年一番の良作アニメのひとつ。キャラを安易に萌えに走らせずに内容で勝負という潔さも◎。今のアニメに欠けている部分を幾つも持っているアニメだったと思う。
イマイチしっくり来ないところもあるので、来週からもう一度再放送を見ることにしよう。