ぼくらの #7 傷

親父は猿のかぶり物、姉は派手な服装を茶化し、『オシャレさん』と娘をからかう母親も穏やかな感じ。この家庭環境ならそれほど深刻にならないと思えるチズの家族。まぁ、家族でも全然性格違うからな。チズの姉に『理想の教育のために!』とか熱く語って受験の相談を混ぜっ返す担任畑飼が嘘くさい上にウザい。それを自分を認めてくれたと勘違いしてひとり浮かれているチズが痛々しい。弁当をきっかけにおかしな関係になっていくチズと畑飼だが、他の登場人物に比べてここだけやけに念入りに描写されているのは、やっぱりチズのエピソードをメインに据えたいのだろう。いや、むしろここだけのドラマでジアースとか関係なくていいんじゃないかとさえ思えてくる。チズと畑飼のエピソードは悲劇的な週末を予感されるだけで今回の話は終わり。でもそれだけでカコなんかが入り込む余地がなかったことは理解できたし、結果的にカコを殺してしまったチズの荒んだ心理状態も共感できる。ロボットアニメなら、この手の人物が登場したマシンは異常に強いはず……って、一応ロボットアニメか?予告の『先生、待ってて……』というチズのセリフを聞く限り畑飼は死んでいるのか。