精霊の守り人 #1 女用心棒バルサ

話より何より、TVアニメでこれだけの映像って正直感嘆する。濃いめの人物は好みの外側(笑)だが、リアルに描かれた風景、細部までこだわって設定された街や諸々の小道具。説明されずともそのひとつひとつに念入りな考証が入っていることは間違いないとわかる。特に萌えキャラはにゃ〜んなだけで背景とか設定にまったく凝っていない深夜アニメばかり見ている人間には(笑)このレベルの作画は驚異。さすがNHK、金に糸目はつけてない。似たような位置にあると思える同じNHKのアニメ『十二国記』はかな〜り手抜きくさい作画だったが、こちらは相当気合い入っている印象。緻密な景観をゆったりと描きながら物語が進んでいくため一見して長閑な印象を受けるが、主人公バルサ安藤麻吹の明朗なキャラクターと切れのいい会話の妙で、適度な緊張感をはらみつつ実はテンポよく展開する脚本が見事。このクォリティが持続すればかなり楽しめそうだ。