創聖のアクエリオン #26 世界のはじまりの日

最終回だけに盛り上がった。今までギャグとしか見てなかった不動GENの教えが最後はすべて生きていたし、不幸を断ち切った麗花@小林沙苗やリーナ@佐藤裕美にまでスポットライトをあててアクエリオンアクアまで登場、もちろん戦闘シーンはほかの追随を許さないほどのクオリティの高さで、シルヴィア@かかずゆみが復活したソーラーアクエリオンに乗る三人の天翅を導く姿はとても美しい。
でも何か物足りないのは贅沢か。シリウスあたりは死んでくれたほうがとか、ラストはやっぱりシルヴィアにアクエリオンに乗って欲しかったとか、アクエリオン自身が枯れた生命の樹に変わって地球を見守るとか、そういうクサい展開が欲しかった。不動GENがアクエリオンに乗るってのもいいな。いや、ヤツなら自身が巨大化してアクエリオンと一緒に戦いそうだ(笑)
しかし、全編通じてすばらしい作品だったのは間違いない。練りこまれたシナリオ、それに基づいて作られた主題歌、決して前に出ることはないくせに圧倒的な存在感で物語を盛り上げるBGM、ギャグとシリアスの見事な融合、圧巻の戦闘シーン。すべてすばらしい。そして、合体ロボットの新しい可能性の模索という大テーマを最後まで貫き通してくれた。合体したまま頭と体がケンカしたり、3つの必殺技を同時に繰り出したり、敵と合体してみたり、戦車のように変形するわ、ラストは3体がヘッドになって闘うしで常に飽きさせないようにする姿勢は立派だった。正統派ではないが、ロボットアニメの怪作といえるのではないか。