ルパン三世SP天使の策略(タクティクス)〜夢のカケラは殺しの香り〜

ここのところ初夏の定番となっている「ルパン三世」のテレビスペシャ

つまらないってほどではないが、合格点を与えられるほどでもない出来。事件のカギになるオリジナルメタルが、軍事目的で開発されたとする割には結局のところどのように利用されるのかは一切語られず、その重要性がまったくわからない。謎の反米組織ブラッディ・エンジェルスの組織形態も理念もさわり程度の表面的な説明に終始し、彼らがオリジナルメタル奪取のためにルパンを利用するという当初の目的は途中からすっかり忘れられ、最終的にはなぜ彼らがルパン一味と対決しているのかすらどうでもよくなってしまう。すべてにおいてプロットの練り込みが足りず、物語にまったく緊張感がない作品になってしまっていた。この点はこのテレビスペシャルシリーズほぼすべてに共通の要素だ

今年「ドラえもん」のメインキャスト総入れ替えがあったが、この「ルパン三世」もそろそろ同様のテコ入れが必要だろうと思う。銭形@納谷悟朗はずいぶん前から声に張りが足りなくなってきているし、不二子@増山江威子のお色気声にもかなりの無理がある。山田康雄のもの真似に過ぎないルパン@栗田貫一を含めた全キャラクターを入れ替えたとしても、もはやファンも納得であろう。もっとも声を入れ替えたくらいで前時代的アンチヒーロールパン三世がその輝きを取り戻すとも思えないのではあるが、、、

今回ゲストキャラが女ばっかりだったので声優話ができそうかな?と思ったのだが、正直よくわからず(笑)仕込み刀の女剣士が田中敦子でこれは良かった。そういえば一番ルパンと絡む毒薬のスペシャリストが能登なんとかいう声優だった。まあ、それを知ったところでわしは「ふ〜ん」程度のものなのだが、、、。あとの声優話はほかの人に任せよう