イリヤの空、UFOの夏 #3 十八時四十七分三十二秒

文庫本1冊にも相当する十八時四十七分三十二秒のエピソードを30分にまとめるのだから、見せるべきものをひとつに絞って、それ以外の関係ない部分はすべてカットというのは正しいやり方だと思う。
なので、園原電波新聞部の展示も号外も5ヶ月前のエピソードも居酒屋「隠れ家」も十八時四十七分三十二秒の瞬間を盛り上げるための引き立て役でしかないし、原作未読の視聴者が理解する必要はないのだと思う。
思う。
思うのは私が原作をきちんと読んで理解しているからそう思えるのであって、まったく原作を読んでない人には『意味わからん』の一言で済まされる危険性のほうが遥かに大きいよな。
この話自体、浅羽と伊里野@野中藍以外のすべての要素はこの二人の引き立て役に過ぎないんだけどね。
で、このエピソードでの最大の見せ場、ほかのすべてを引き立て役にしてでも見せたかったブラックマンタのダンスシーン、個人的には非常によかったと思う。美しくもあり、悲しくもあり。中盤のヤマとして十分な出来だった。
にしても浅羽の両親、若っ!