PHYCHO-PASS #22 完璧な世界

狡噛＠関智一と槙島＠櫻井孝宏は望んだものを手に入れ、朱＠花澤香菜は何一つ手に入らなかったというエンディング。朱はシビュラシステムに反感を覚えながらもその犬としての役割に甘んじて、時は巡って同じことの繰り返しという無情さ。退廃的なこの世界らしいエンディングといえばそうなのだが、個人的にはあの胸くそ悪いシビュラシステムの電源を落とすくらい朱がやっても良かったのではないかと思う。
『いずれ人々の前に姿を現さなければならない』で気づいたんだけど、このシビュラシステムって「幼年期の終り」のオーバーロードがモチーフになっているのかな？

総評

世界観、ドラマ、キャラクターのどれをとっても私好みの、ハードなSFで大変面白かった。結果的に世界は何も変わっておらず、ただひとつの事件が解決しただけというのも、見方を変えればヒロイックな救世の物語でもないんだから個人が変えられるものでもないと考えることも出来る。
こういうハードなアニメがもっとあるといいんだけど、難しいよなぁ……