あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。 #10 花火

花火打ち上げ前日。めんま茅野愛衣が死んでからの10年の積み重ねと、めんまが現れた日から変わったことで陰々滅々とした雰囲気の中、行われる決起集会。そこで「あの日」の再現をするというゆきあつ@櫻井孝宏の提案は確かに趣味が悪いかもしれないが、めんまを乗り越えるという意味では必要な通過儀礼だろう。10年にわたる問いかけの決着をつけ、思わず駆けだしてしまいそうになるじんたん@入野自由を引き留めたぽっぽ@近藤孝行は良い役割を演じたと思うが、肝心のぽっぽの心の内が全く見えないのは帰って不気味。
『この一年でずいぶん背が大きくなった』というめんまの弟に駆け寄る母が子供の接するそれと同じく膝立ちだったり、「あの日」を再現するときのみんなの立ち位置が子供時代と同じだったり、今回細かいところで演出が優れていたように思える。