刀語 #11 炎刀・銃

とがめ＠田村ゆかりの死を引き金に完了形変体刀・虚刀「鑢七花」が完成するというのはなかなか衝撃的な展開。『刀を折らない』『自分を守らない』という枷から外れたことで真の力を発揮するというのは説得力があるな。これまで集めてきた11本の完成形変体刀が引き立て役となって七花＠細谷佳正の強さを表現するのはなかなか気持ちがいい。
ただ、最終的に「何も起こらない」というエンディングはちょっとモヤモヤした感じ。まあ、明るくなった否定姫＠戸松遥がかわいいから少しは救われる気分だけど。

総評

12本の刀を12回で集めるというルールは非常にわかりやすい。が、それにとらわれすぎてしまって展開がワンパターンになってしまっていた。同じようにそれが原因で人物描写もイマイチで、七花の『俺はお前に惚れてるんだからな』がどこか白々しくて、自分に言い聞かせているように感じられた。意図的なものかと最後まで思っていたが、どうもそうではなかったようでただ単純に描写不足だったのは悲しいところ。同じ作者の「化物語」と比べて、個人的には1段落ちるって感じがぬぐえないな。