がくえんゆーとぴあ まなびストレート! #12 桜色の未来たち

光香@野中藍が感極まってアメリカ行きをやめると言い出しそうになる件とか、その言葉を制するまなび@堀江由衣の姿とか、大学進学しても相変わらず素直じゃないところが可愛い芽生@平野綾とか、色々ポイントを押さえた演出でラストまで楽しめた。が、期待していたからこその我が儘を言ってしまうと個人的には物足りない。名作というにはあまりに捻りが無くて、主人公達の解決すべき課題も困難も『大したことがない』ように思えてしまった。故に最終的に学園に本来の学校らしい活気が戻った(?)という描写が為されていてももうひとつカタルシスが感じられない。楽しめたけど薄味だった。ユーフォーテーブルはもっと毒があってもいいと思う。もっとも今回は例のスプレーOPに物言いがついたお陰で中盤からすでに安全運転だったとも言えるのかもしれないけど。もしもストーリーがDVDの売り上げに配慮してわかりやすくなったとすれば、世間からのクレームこそ制作者がもっとも恐れるものだからその理屈はもっともなのだが……