コヨーテ ラグタイムショー #12 COYOTE

taske2006-09-19

最終回になってとってつけたようにミスターに嫉妬心を燃やすマルチアーノ@沢海陽子。『酒を酌み交わし、夢を語り家族を信じ、仲間のために命を懸ける』のがコヨーテらしいが、そんな描写はこれまでひとつもないし。物語の目的であったはずのギガバンクスは全くの放置状態だし。おまけにラストの光子爆弾の解除もマルチアーノとの最終決戦も全く盛り上がらないし、1人かけただけって言う一番中途半端な終わり方の12姉妹のお安い涙も勘弁して欲しい。ミスターの仲間達なんて何のために登場してきたのか結局わからずじまい。ゴスロリの美少女が機関銃ぶっ放しているさまとか、渋い親父がかっこいいセリフを言ったりとか、そういうことだけをしたかったんじゃないかと。物語のテーマがまるで感じられないあまりに安くて独りよがりな脚本。
最初の2話は政治的な駆け引きと家族愛に燃える男達の話を期待したが結局世界観も数多く登場したキャラクターのただひとりさえも描ききれずにタイムオーバーという印象は拭い去れない。どこかで観たことのあるシーンをつぎはぎしただけでは魅力あるフィルムは作れないよ。