シムーン #5 白い孤独

ドミヌーラ@ゆかなはいつものゆかな演技と違った雰囲気で新鮮な感じ。いつもの声の方がいいけど(笑)前回のエグい事件もあってシヴュラであり続けることを悩んでいるリモネ@能登麻美子にスポットを当てた話。こういうキャラに性格付を行うエピソードの場合、普通は激しい葛藤があってそれを乗り越えることで登場人物の成長を描くことが常套手段かと思われるが、このアニメ独特の淡々とした雰囲気とリモネの淡泊な性格のせいかいまひとつ切迫したものが感じられない。そこへ持ってきて語られるアーエル@新野美知の『目的のない奴は去れ』という主張は棒読みの演技と相俟って『またそれですか』感が拭えない。バカのひとつ覚えだな、こりゃ。どうやらコール・テンペストのヘタれっぷりとそこからの脱却を描くことがこのアニメのテーマのようだが、肝心のコール・テンペスト凋落の原因がはっきりしていない(あるいはくだらない理由である)ためにどうでもいい印象を受けてしまう。
ラストに金のリ・マージョンとやらを見事に決めてしまうリモネはご都合主義の典型だ。